2009年1月アーカイブ



ボトルに大きく「ろかせず」と大書された焼酎は、その名のとおりろ過されていない焼酎です。

最近の焼酎はろ過することで雑味成分、不純物を取り除くことで飲みやすい焼酎に仕上げてあります。今、人気の焼酎の多くは、そんな焼酎達ですね。飲みやすく仕上がる分、芋の風味も失っていく訳で、昔ながらの味わいを大切にする焼酎ファンには物足らなさを感じる方も多いと思います。逆にろ過を最小限におさえた焼酎は芋の風味を余すところ無く含んだ焼酎となり深みのある味わいになります。

八幡の無ろ過バージョンは35度の焼酎で、季節によっては白く濁っていたりして濃さを感じます。封を切ると「無ろ過だぞ!」とばかりに、芳香な香りが立ち上ります。口に含むと深みのある味わいの中に甘味が広がり、芋焼酎本来のふくよかな味わいに酔いしれることになります。

35度となると生で飲むのは危険ですが、ロックでは甘さが引き立ち飲みやすい感じです。お湯割にすると芋の香りが際立ち、濃厚でまったりとした味わいになります。ん~、なんと言うか、芋をそのまま封じ込めたような焼酎です。この骨太な感じの焼酎は、昔ながらの味わいを求める飲兵衛を虜にする、危険な薫りを放つ焼酎です。飲みやすさの名のもと、可能な限りろ過した焼酎が持て囃される反面、このような芋本来の味わいを求めてろ過をおさえた焼酎を世に出した蔵元に感謝したいです。


■いま、「八幡ろかせず」が買えるのはこちら

八幡ろかせず
蔵元    高良酒造
アルコール 35度
原料    芋



・プレミア焼酎プレゼント◆森伊蔵・魔王・村尾◆


鹿児島を代表する焼酎ですね。どこの酒屋さんに行っても置いてあって、呑み方と言えば「さつま白波」を抱えてやって来る。そんな感じで鹿児島では誰でも知っている、誰でも飲んでいる焼酎でしょう。お隣の宮崎では同じような存在が「霧島」になりますね。私の定番焼酎というより、県民の定番焼酎というところでしょうか。

さて、飲んでみると芋の薫りが強くて、芋焼酎の本道を行くような味わいです。お湯割で飲むと芋の甘味が口内に広がり、芋の風味を余すところ無く味わえる感じがします。最近は芋の風味を抑えた焼酎が人気がありますが、その対極にあるような焼酎です。

一昔まえは県外では芋焼酎というと「さつま白波」しかないことも多く、「さつま白波」のお湯割を前にして「あの芋の匂いが苦手でね・・・」という声も聞きました。前の焼酎ブームでは薫りのすくない麦やそば焼酎や甲類をベースにしたチュウハイなどが人気があったように思います。しかし、芋の薫りを少なくした焼酎が開発されて、芋の薫りの苦手な方にも本格芋焼酎の味わいを楽しんで頂けます。今では昔ながらの、芋の風味を全面に出した骨太の焼酎に位置する「さつま白波」ですが、長く飲み継がれてきた味わいは、まさしく本格焼酎の真髄ともいえます。お薦めの飲み方はもちろん、お湯割です。立ち上る芋の風味を味わってください。


■いま、「さつま白波」が買えるのはこちら

さつま白波
蔵元    薩摩酒造
アルコール 25度
原料    芋、米麹



・プレミア焼酎プレゼント◆森伊蔵・魔王・村尾◆
甲斐商店の「伊佐美」は元祖プレミア焼酎です。今は焼酎ブームで何処でも焼酎を頂くことができますが、昭和の頃はまだ南九州でしか嗜まれていない感じでした。東京など清酒圏ではチュウハイはあっても焼酎はないと言われて「チュウハイは焼酎で造るのでは・・・」と不思議な思いをした思い出があります。そのころから既に幻の焼酎と言われていたのが「伊佐美」です。

当時、焼酎人口の少なかったにも関わらず「伊佐美」の名は焼酎ファンに知れ渡り、生産量も少なかったので、たちまち入手困難、幻の焼酎になったのです。その後、生産量も増え昔に比べれば入手しやすくなりましたが、今でも人気は衰えていません。ただ、往年を知る人は昔の味を懐かしむ人も多いようです。

その後、焼酎ブームとなり「森伊蔵」「魔王」など人気銘柄が世に出ましたが、共通するのは、その口当たりの良さ、飲みやすさです。ただ、変にプレミア焼酎になって気軽に味わえなくなるのは残念なことです。焼酎は庶民の酒、仕事で疲れた体と心を癒す「ダリヤメ」としての焼酎も大切にしたいものです。鹿児島には安い定番銘柄で、美味しい焼酎も沢山あります。

さて、「伊佐美」は随分と飲んでいませんが、やはり口当たりがよく飲みやすい焼酎です。お湯割にするとほのかに芋の薫りが漂いますが、あまり強くありません。飲むと芋の甘味が口中に広がります。クセがなく飲みやすい焼酎ですが、お湯割で飲むと美味しさが引き立ちます。


■いま、「伊佐美」が買えるのはこちら

伊佐美
蔵元    甲斐商店
アルコール 25度
原料    芋

・プレミア焼酎プレゼント◆森伊蔵・魔王・村尾◆


「石の蔵から」はダリヤメ焼酎とは対極にある焼酎です。その洗練された姿はボトルを手にとった時から感じます。ボトルから見える焼酎は薄い琥珀色をしており、焼酎というよりも洋酒の趣です。

「石の蔵から」は芋焼酎と米焼酎をブレンドした物を樫樽で長期貯蔵した焼酎です。樫樽貯蔵の原酒は霧島山系の地下から湧き出た天然水で17度に仕上げてあります。樫樽貯蔵の焼酎は「百年の孤独」を思い起こしますが、「石の蔵から」は「百年の孤独」の重厚さと違い、飲みやすさを追い求めた感じがします。

女性に人気があり、芋焼酎に馴染んでいない方、洋酒派の方も飲みやすい焼酎です。芋の香りをほとんど感じることがなく、鹿児島の焼酎にしては珍しい17度で飲みやすく仕上がっています。実際にロックで味わってみると、長期貯蔵の柔らかさとコクがあります。飲み方はロックかそのまま冷やして生で飲むのがお薦めです。

芋の薫りがつよく、これぞ芋焼酎という焼酎をお湯割で飲むのも良いですが、たまには「石の蔵から」のような焼酎を手元に置き、ロックでグラスを傾けながら気に入った音楽でも聞いて時間を過ごすのもいいですね。今日当たりそんなゆっくりとした時間をすごしてみては如何でしょう。


■いま、「石の蔵から」が買えるのはこちら

石の蔵から
蔵元    本坊酒造
アルコール 17度
蒸留    常圧
原料    芋、麦、米麹(白)



・プレミア焼酎プレゼント◆森伊蔵・魔王・村尾◆


霧島の山々の雄姿は天孫降臨の言い伝えに相応しいものがあります。その霧島の麓に万膳酒造はあります。萬膳庵は霧島連山からの湧水とこだわりの材料、こだわりの製法で醸し出された焼酎です。

万膳酒造は昔ながらの製造にこだわった蔵元で、甕仕込み、木桶蒸留機を使った手作りで焼酎がつくられています。万膳酒造では黒麹の「萬膳」と黄麹の「万膳庵」がありますが、どちらも人気が高く入手困難な焼酎です。

「万膳庵」は黄麹仕込みで、ろ過を最小限に抑えて作ってあります。そのためはトロミが強く舌に旨みがまとわりつく感じがします。熟成感があり柔らかい味わいに深みのあるコクを感じますが甘味が少ない絶妙のバランスの味です。後味に僅かな苦味があり心地よい余韻を感じます。

ロックで飲むと柔らかな味わいとトロミが増しお奨めですが、お湯割やストレートでもその味わいを損なうことがありません。


■いま、「萬膳庵」が買えるのはこちら

萬膳庵
蔵元    万膳酒造
アルコール 25度
蒸留    常圧
原料    芋、米麹(黄麹)



・プレミア焼酎プレゼント◆森伊蔵・魔王・村尾◆


驚いたことに45年貯蔵の焼酎です。原酒が造られたのは1953年、昭和28年です。昭和28年というと、なんと東京オリンピックの11年前になります。3年前に起こった朝鮮戦争が終戦となり、NHKがテレビの放送を始めた年です。まだ、私は影も形もありません。

そんな大昔に蒸留され、地下に埋めた甕で貯蔵し、途中、活性化を図るため12年ものの45度焼酎を加えて大切に熟成の時を重ねてきた焼酎です。これを秘蔵の古酒と言わずにおけましょうか。ところで、この焼酎は鹿児島では珍しく米焼酎です。もっとも鹿児島でも芋だけでなく麦焼酎なども結構、造られておりますが・・・。

さて、45年ものの焼酎はどんな味なのでしょうか。45年も貯蔵していると量も減り、アルコール度数も45度あったものが35度になったということです。注ぐと古酒のもつ上品な薫りが立ち上り、味わいはまろやかで深い味わいです。これはグイグイと飲むものではありません。生かロックで一口ゞ、味わいながら飲んで頂きたい焼酎です。

「遠方より友きたる、秘蔵の酒を注ぎ、昔話に一献」。そんな風景のために用意して置きたい焼酎だと思いませんか。でも、遠くから来るまで飲まずにとって置けるほど、我慢強くない気もします。


■いま、「万夜の夢」が買えるのはこちら

万夜の夢
蔵元    田崎酒造
アルコール 35度
原料    米



・プレミア焼酎プレゼント◆森伊蔵・魔王・村尾◆


鹿児島の南にそびえる洋上アルプス、そこは文豪をして一月に35日雨がふると言わしめた屋久島です。九州で一番高い山、宮之浦岳をはじめ多くの山々が連なり縄文杉に代表される自然あふれる島です。そこで愛されている焼酎「三岳」は、そんな島の人たちが見上げる宮之浦岳・永田岳・黒味岳の三山から命名されています。

飲んでみると軽快な感じでクセがなく日常的に飲んでもあきのこない味わいです。生やロックで飲むと軽快で飲みやすく、お湯割で飲むと芋の風味が増し、甘味、薫り共にましてふくよかな感じになります。クセがないのでどんな食事にもあい、まさに日常の食卓にピッタリの焼酎でしょう。

屋久島の自然、太古の森林が育んだ良質の水で造られた焼酎は味わい深く、このような焼酎がレギュラー銘柄として酒屋に並んでいることは嬉しいことです。最近は屋久島のみでなく鹿児島本土でもよく見かけるようになりました。鹿児島でも焼酎の話題は森伊蔵などのプレミア焼酎の話が多いですが、このような日常の銘酒も大切にして行きたいと思います。


■いま、「三岳」が買えるのはこちら

三岳
蔵元    三岳酒造
アルコール 25度
原料    芋

・プレミア焼酎プレゼント◆森伊蔵・魔王・村尾◆


この焼酎は昔ながらの製法にこだわりを感じる手作りの焼酎です。焼酎の麹は白麹、黒麹、黄麹がありますが、主流は白麹です。最近は泡盛と同じ黒麹もよく見受けられますが、黄麹は少数派です。昔は黄麹が使われていたそうですが、「一どん」は昔ながらの黄麹を使い、瓶で仕込み、木製蒸留機で蒸留する昔ながらの手作りの焼酎です。その分、限定生産となり入手の難しい焼酎です。

飲んでみると、黄麹の醸し出す華やかな香りと上品な甘味の、優しい味わいが感じられます。どのような飲み方でも楽しめますが、わたしはまずお湯割をお勧めします。この焼酎のもつ芳醇な味わいが広がります。


■いま、「一どん」が買えるのはこちら

一どん
蔵元    杜氏の里 笠沙
アルコール 25度
蒸留    常圧
原料    黄麹



・プレミア焼酎プレゼント◆森伊蔵・魔王・村尾◆


「晴耕雨読」・・・田舎の生活そのもののようなネーミングの焼酎です。この蔵元さんは「不二才」といい硬直なネーミングの焼酎を送り出しています。晴れた日には汗をかいて働きダリヤメの焼酎を、雨の日には焼酎を傾けながら本をよむ。なんにしても飲兵衛は焼酎と共に・・・

最近、注目を浴びている焼酎です。芋焼酎ですが、米焼酎を少しブレンドして、芋の風味が強すぎることなく、飲みやすく仕上がっています。製造もこだわりがあります。手作業で不純物を丁寧に取り除き雑味を抑え、貯蔵も地下タンクで温度変化をさけて造っているそうです。

飲んでみると評判どうりの口当たりの良さです。同じ佐多宗二商店の「不二才」と比べると芋の風味が弱くさっぱりした感じです。この柔らかな感じが女性にも飲める入門酒と言える所以でしょう。ただ、「不二才」ファンから見ると少し優しすぎるところも・・・


■いま、「晴耕雨読」が買えるのはこちら

晴耕雨讀
蔵元    佐多宗二商店
アルコール 25度
蒸留    常圧
原料    米麹(白)

・プレミア焼酎プレゼント◆森伊蔵・魔王・村尾◆

このアーカイブについて

このページには、2009年1月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年12月です。

次のアーカイブは2009年2月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。