ユーザー (#1)2009年2月アーカイブ

2月の南日歌壇(南日本新聞)の掲載されました。

パソコンの中に無機質な僕がゐる生身の僕より僕らしい僕

(評)パソコンの中にいるのはいかにも無機質な僕。そんな僕であっても日常いつも付き合っていると、そっちのほうがリアリティをもって感じられてくるから不思議。テレビゲームの中に日常世界よりリアリティを感じてはまりこむ世代も出現しているが、多かれ少なかれ、コンピュータの中の仮想現実が無視できない存在になりつつある。

永田和宏先生に評です。
嬉しいです。

この歌の中には僕が4人もいます。
はて、どの僕が本当の僕でしょう。
こうやって表示される僕もコンピュータの中の僕。
この歌は畳み掛けるような「僕」がちょっとリズム感があって好きな歌です。

短歌雑誌「にしき江」の1月号に掲載された短歌です。

【秘めたる闇】

露草に預けし青を受け取りに空が遣はす霧のてのひら

いっぽんの燐寸のごとき彼岸花やがて裾野に炎ひろげむく

猛毒を持たねばならぬかなしみをその身に秘めて鳥兜さく

悲しみはたとえば野に咲く鳥兜秘めたる闇の縁を歩けり

蟋蟀のころころころと鳴きはじめ仕事を終らす言ひ訳にする



久々に特選に選ばれました。
やはり、嬉しいですねぇ。

2首目は評を頂きました。

蕾をつけた彼岸花を一本の燐寸にみたてたユニークな歌である。さらに燐寸が燃えるように花が咲き、炎を広げる様を想像させ歌も大きく広がっている。常套的になりがちな彼岸花をよく観察して一首にまとめてある。

嬉しいですねぇ、そんなに観察しているわけではないですけど。この「炎ひろげる」というところは紅葉をイメージしたのですが、ちょっと無理がありましたね。

あわせて、1首目が十首抄にえらんでもらいました。
私は、こちらの歌の方が好きです。
露草の青って本当にきれいです。

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