2009年2月18日

にしき江 21年1月号掲載(特選)

短歌雑誌「にしき江」の1月号に掲載された短歌です。

【秘めたる闇】

露草に預けし青を受け取りに空が遣はす霧のてのひら

いっぽんの燐寸のごとき彼岸花やがて裾野に炎ひろげむく

猛毒を持たねばならぬかなしみをその身に秘めて鳥兜さく

悲しみはたとえば野に咲く鳥兜秘めたる闇の縁を歩けり

蟋蟀のころころころと鳴きはじめ仕事を終らす言ひ訳にする



久々に特選に選ばれました。
やはり、嬉しいですねぇ。

2首目は評を頂きました。

蕾をつけた彼岸花を一本の燐寸にみたてたユニークな歌である。さらに燐寸が燃えるように花が咲き、炎を広げる様を想像させ歌も大きく広がっている。常套的になりがちな彼岸花をよく観察して一首にまとめてある。

嬉しいですねぇ、そんなに観察しているわけではないですけど。この「炎ひろげる」というところは紅葉をイメージしたのですが、ちょっと無理がありましたね。

あわせて、1首目が十首抄にえらんでもらいました。
私は、こちらの歌の方が好きです。
露草の青って本当にきれいです。

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